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September 28, 2004

冗談音楽

「冗談音楽」とは見もフタも無い言葉だが、一応音楽ジャンルのひとつ・・・・・・かな?スタンリー・ジョーダンの曲のことではない(すみません、地口で)。要は「笑ぉてもろぉてナンボ」の音楽だ。

世間的に有名なのは、まず1940年代から50年代にかけて活躍したスパイク・ジョーンズ(同名の映画監督のことではない)。数年前にめでたく『元祖!冗談音楽~クラシック編~』、『元祖!冗談音楽~ポピュラー編~』としてCDが出て、今の音楽ファンも耳にできるようになったが、昔から冗談音楽の代名詞のように言われている偉大な存在だ。

音楽を元にして音楽であることを崩さずに笑いをとるのがこの冗談音楽の真骨頂であるが、そのために音という音を換骨奪胎して、使える音は動物の鳴き声からうがいまで面白ければ何でもあり。「笑ぉてもろぉてナンボ」という骨太な精神を垣間見ることができる(笑)。

このスパイク・ジョーンズはヒットして、日本でもフランキー堺とシティ・スリッカーズなどのフォロワーを生み出した。このフランキー堺とシティ・スリッカーズも10年ぐらい前に『スパイク・ジョーンズ・スタイル』がCDで再発されたが、ドラマーであるフランキー堺をはじめ植木等、谷啓、桜井センリらのメンバーで冗談音楽を繰り広げている。それが以降のクレイジー・キャッツに影響を及ぼしたのは想像に難くない。

1961年から1972年の11年間毎週日曜日の夕方に、当時任期絶頂のザ・ピーナッツとクレージー・キャッツをレギュラーに据えた『シャボン玉ホリデー』というTV番組が放映される。歌あり小芝居ありコントありというバラエティ番組で、デビューしたての布施明がスイムを歌ったり、鈴木章治の『鈴懸の道』が演奏されたりしていた。番組開始の年の秋には来日していたホーギー・カーマイケルがザ・ピーナッツの歌うエンディシング・テーマの『スターダスト』を聴いて感激して、急遽ゲスト出演を決めたこともあるらしい。そういった番組の中でのクレージー・キャッツの面々も、コントはもちろんのこと、スパイク・ジョーンズさながらにフライパンを叩いたりクラクションを鳴らしたりして、いろんな音を音楽ギャグの中に生かしている。

もうひとつ忘れてはならないのは、ホフナング音楽祭だろう。UKの漫画家であるジェラルド・ホフナングが亡くなる3年前の1956年に催したクラシックの冗談音楽のコンサートで、あまりの面白さに彼の死後も「ホフナング音楽祭」と銘打って世界中で何度も再演されている。もちろん日本でも演奏されている。

ホフナングの場合はスパイク・ジョーンズほど下世話ではないが、クラシック・ファンにはなんとも可笑しい曲の連続だ。ここでも掃除機やホースやビンが演奏に使われていたりする。CDにもなってたりするが、1992年にプラハ交響楽団の演奏で行われたライブはLDで出ていて今年DVDにもなったので、ぜひ映像で見ることをお薦めしたい。

SOCKSも初ライブこそポップスの王道を行くバンド(?)だったが、だんだんラテン演歌をはじめるは、プレース・リーが出てくるは、トナカイの群れが踊り回るはと、どんどん道を踏み外してきた(笑)。今後とも「笑ぉてもろぉてナンボ」の精神を胸に精進していく次第である(いいのか?それで?)。


元祖!冗談音楽~クラシック編~
元祖!冗談音楽~ポピュラー編~
元祖!冗談音楽~クラシック編~

ホフナング・ガラ・フェスティヴァル
ホフナング・ガラ・フェスティヴァル

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