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September 18, 2004

水琴窟 (すいきんくつ)

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地球の表面の70%は海で、また成人男性の体重の60%が水分でできている。かのように人と水の繋がりは近くて深い。ゆえに水の音を愛でて慈しむのは自然の行動だろう。川のせせらぎや波打ち際の漣に心なごむのは、かつて我々の遠い祖先が海の中に住んでいたことのみならず、生物はなべて水無くしては生きてはいけないということも大きいのではないだろうか。

古い話で恐縮だが、大阪で万国博覧会が開催された時、サントリー館(竹をイメージしたような建物で、安井建築設計事務所による作品)は「生命(いのち)の水」をテーマに、勅使河原宏(映画『砂の女』などの監督で有名)による6面のマルチ・スクリーンを駆使した映像作品を上映していた。もうほとんどおぼろげな記憶しかないが、水をモチーフにした少し前衛的な内容の作品だったように思う。暗い場内で水滴の音から始まったのではなかっただろうか?

水琴窟というものがある。庭の地中に埋めた大きな甕に落ちる水滴の音を楽しむものだ。「うちの風呂場も水栓がよく閉まらなくて夜通し音がするんだよ」というのと、似ているようで全然違う(そちらの方は水栓のパッキンを交換することをお勧めする)。水滴の大きさや間隔、甕の中での残響などが考慮された造園の芸術のひとつの形である。

実際、心静かに音を聴くとえもいえぬ涼感がある。心の中に繊細な波紋がゆっくりと拡がっていくような感覚に包まれると言ったらいいだろうか。なんとも心が落ち着くのだ。

水琴窟の構造や歴史、どこに行けば見ることができるかは以下のサイトに詳しいので、ご参考にされたい。

日本水琴窟フォーラム


おまけ:水が海に流れつくまでを描いた仙波清彦率いるはにわオールスターズの『水』はダイナミックな名曲。ぜひ、多くの人に聴いてほしい曲だ(他にも『隅田川大惨事』とか『たたみほっぺた』とか名曲はいっぱいある)。

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Comments

こんにちは、”音楽的雑記”のしほです。

雨、波の音、川のせせらぎと自然の水の音が大好きなので、
水琴窟も憧れです。いつか自分の庭を持って水琴窟を造りたい
ものです(遠い目)

水の音を聴くと癒されますよね。あれはきっと、体内の水が
自然の水の音に共鳴して、それによって体全体のリズムが
整うからです。という理論を私が勝手に作りました(笑)

ではではまた寄らせて頂きますのでどうぞよしなに~。

Posted by: しほ | September 19, 2004 at 15:59

>しほさま
コメント、どうもありがとうございます。
私も花鳥風月を愛でる古いタイプの人間なので、庭に水琴窟は憧れですねえ。ブロード・バンド付マンションがあるぐらいだから、水琴窟付のマンションもできないものかと(笑)。

体内の水との共鳴理論は理にかなっているように聴こえますね。いや、きっとそうではないかと。

今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by: サンタパパ | September 20, 2004 at 22:48

トラックバックありがとうございます。
水琴窟の音色いいですよね。
一目で(?)ハマってしまいました。

Posted by: いぬすけ | October 24, 2004 at 17:00

>いぬすけさま

こちらこそ、書き込みどうもありがとうございます。
私もあのなんとも言えない音が大好きです。
上記の「日本水琴窟フォーラム」に全国の水琴窟の場所が書いているので、ぜひとも行って生で聴いてみてください。家における簡易水琴窟もあるようです。

Posted by: サンタパパ | October 24, 2004 at 22:58

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