『TOKYO MUSIC JOY 88』
"TOKYO MUSIC JOY”という催しがあった。いろんなミュージシャンがそれぞれのカテゴリーを越えて共演しようというイベントで、1985年から年一回数日間のプログラムが組まれていたように思う。
第4回に当たる1988年2月25日の五反田簡易保険ホールでのコンサートの模様を収めた記録がある。『スーパー・パーカション』というLDで出ていた。メンバーは、以下の通り。
●ネクサス(カナダ):ボブ・ベッカー、ウィリアム・カーン、ロビン・エンゲルマン、ラッセル・ハーテンバーガー、ジョン・ワイヤー
・1971年に結成された現代音楽のパーカッション・アンサンブル・グループ。
●四物遊撃[サムルノリ](韓国):キム・ドウクス、リー・グヮンス、チェ・ジョンシル、カン・ミンセク
・1978年に結成された、韓国の農楽をベースに近代的なアレンジを加えた曲を演奏するグループ。
●エイブラハム・アゼニア(ガーナ)
・1939年生まれ。ガーナ・ダンス・アンサンブル出身でトーキング・ドラムなどのパーカッションを巧みに操る。
●スティーブ・ガッド
・1945年生まれ。フュージョン・シーンでやスタジオ・ミュージシャンとして有名なドラマー。
ネクサスとスティーブ・ガッドについては知っていたが、サムルノリとエイブラハム・アゼニアについてはこの時に初めて知った。
曲はそれぞれをフィーチャーしながらいろんな組み合わせのメンバーでめまぐるしく交代していく。非常にバラエティに富んだ構成であり、選曲だった。
1.Ancient Military Aires (トラディショナルな十字軍のマーチ)
2.African Funeral Song (ガーナの葬送曲)
3.Palta (ネクサスのペッカーの作品)
4.Bambaya (ガーナのトラディショナル)
5.The Tagtime Drummer (ネクサスのカーンがアレンジしたラグタイム)
6.Xylophonia (ネクサスのペッカーがアレンジしたラグタイム)
7.Duke's Lillabye (ガッドのオリジナル)
8.Mbria (ジンバブエのトラディショナルをネクサスが編曲したもの)
9.Kpankogo (西アフリカのトラディショナル)
世界のトップ・ミュージシャンによるいろんなパーカッションのアンサンブルが聴けて、とても楽しいライブだ。どれも心地よいノリで埋め尽くされている。
途中、ガッドが演奏中にドラムを離れて会場の前に行ってタップ・ダンスを始めたところは特に沸いている。いてもたってもいられなかったのであろう。中で一番印象に残ったのは、最後の曲でのサムルノリのパフォーマンスだった。太鼓を叩きながらぐるぐる回る回る。まさに圧巻だった。
今のところDVDでは出ていないようだが、ぜひDVD化してほしいライブだ。





Comments
私もこの日のライブの素晴らしさが忘れられません。LDをレコード屋で見かけ、迷った末に買わなかったのが今も悔やまれます。
Posted by: 西島徹 | March 06, 2008 at 11:10