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October 21, 2004

『<キムラ式>音の作り方』

『音を作る―TV・映画の音の秘密』の木村哲人が1999年に出した本が『<キムラ式>音の作り方』(筑摩書房)である。著書の中でも、『音を作る―TV・映画の音の秘密』の続編として作られた本だと書かれている。同じような音についても前作と重複している部分もあるが、少し突っ込んだ書き方がされていたりする。

「マイクで音を作る」という章では、マイクロフォンの使い方を工夫することによって音が作れる例をあげている。「コップと卵で建物の崩壊」、「ポリ袋で火事の音」、「身体の音、心臓の音」という3例で、なるほど実際にやってみると面白い。

「自然の音を作る」は前著にもあったが、シチュエーションや方法によっての音の作り方について述べられている。「ハリウッドの風、日本の風」、「奇妙な風」、「雨の音を作る」、「波の音」、「音で作る雰囲気」、「雷の音」、「河の流れ」、「雪の降る音~」といった内容だ。

「奇妙な音を作る」は現実に無い音に作り方。実際の現場でリクエストがあって編み出されたのであろう。「骨の鳴る音」、「地球が食われる音」、「ネズミが死体をかじる音」、「怪奇映画の音を作る」、「化け猫~」といったライン・アップの紹介だ。

「音作りの現場から」では『ラヂオの時間』の簡単な解説を皮切りに、飛行機、爆音、蛙、虫、鳥、羽ばたき、蹄、蒸気機関車、カトゥーン音などの作り方が載っている。前章までに漏れた音の紹介といった感じである。

また茨城大学電気工学科卒らしいところで、「一寸変わったマイクの発達史」について一章を割いているのが興味深い。

前著に比べて全般に写真を多く使っていて分かりやすく、再現性も高い。<キムラ式>ならではのノウハウを公開してくれていて、実用性も高い音が多く入っていると言えるだろう。これをヒントに、また一層多くの音を生み出す可能性が拡がると思う。


〈キムラ式〉音の作り方
〈キムラ式〉音の作り方


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