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November 20, 2004

傘 米 卒  80 88 90

「代々木よもやま」さま、「六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-フルフルフルムーン」さまのところで伊福部話が盛り上がっているので少しそのあたりにからんだ話でも。

先日、今年の春に行われた伊福部昭の「卒寿を祝うバースデイ・コンサート」のCDが発売になった。伊福部昭については以前にも「伊福部昭 米寿記念演奏会 完全ライヴ!」、「伊福部昭 傘寿記念シリーズの全て」が出ている。「縁起物」であるのもあってか、このあたりはCDで聞いていたりする。って昨日、「縁起物」は興味はないって書いたばかりだったか(苦笑)。

収録曲は以下のとおり。

【1994年】
伊福部昭 傘寿記念シリーズの全て


石井眞木指揮 新交響楽団

1.オーケストラとマリンバの為の「ラウダ・コンチェルタータ」
2.日本狂詩曲
3.管弦楽のための「日本組曲」
4.シンフォニア・タプカーラ(改訂版)
5.SF交響ファンタジー第1番


【2002年】
伊福部昭 米寿記念演奏会 完全ライヴ!
伊福部昭 米寿記念演奏会 完全ライヴ!

石井眞木指揮 新交響楽団

1.シンフォニア・タプカーラ
2.SF交響ファンタジー 第1番
3.伊福部先生の米寿を祝う「四つの舞」
 扇の舞(石井眞木)/魂殖ゆの舞(眞鍋理一郎)/皐月の舞(三木稔)/悠久の舞(今井重幸)
4.土俗的三連画
5.ギリヤーク族の古き吟誦歌(芥川也寸志,松村禎三,黛敏郎,池野成編)


【2004年】
伊福部昭の芸術(8)特別篇 卒寿を祝うバースデイ・コンサート 完全ライヴ
伊福部昭の芸術(8)特別篇 卒寿を祝うバースデイ・コンサート 完全ライヴ

本名徹次指揮 日本フィルハーモニー交響楽団

1.フィリピンに贈る祝典序曲
2.日本狂詩曲 夜曲
3.日本狂詩曲 祭り
4.SF交響ファンタジー第1番5.交響頌偈 釈迦
6.「シンフォニア・タプカーラ」第3楽章  (アンコール)


「六国峠~」の円海山さまによれば、1988年には石井眞木指揮新交響楽団による「伊福部昭先生の叙勲を祝う会 祝賀コンサート」というライブCDも出ているらしい。それにしても、伊福部昭の愛弟子でもある石井眞木が昨年の春に病で66歳で亡くなっておられなければと思うと、残念でならない。

打楽器好きには「シンフォニア・タプカーラ」もいいが、やはり「日本狂詩曲」に耳が行く。伊福部昭自身も第二楽章の「祭」では「この楽章は、あくまで打楽器が主で、それに管弦楽の旋律的伴奏が付いたもの」と言っているぐらいで、躍動感あふれる曲が心を掻き立てる。

「SF交響ファンタジー 第1番」はご存知東宝の特撮映画の曲を演奏用に編曲した作品で、『ガメラ』の方ばかり見ていた私も知っているぐらいの有名な映画『ゴジラ』で使われているフレーズが聞ける。

よくシンセサイザーの拡販もかねてマニュピレーターが制作した音色ROMというものが売られていているが、その中に「生福」というユニットが作った有名なものがある。作編曲家・演奏家・プログラマーである生方則孝と福田裕彦のコンビによるユニット名であるが、KORG M1用に作られたROMカードの中にある「Ifukube」という音色が非常に秀逸だ。曰く、「誰が弾いても『ゴジラ』のサウンド・トラックになる」という代物。さすがにフレーズは「ユモレスク」なんかじゃちょっとまずいが、ゆっくりしたフレーズで短調の曲を弾くと「なんでもゴジラ」サウンドが得られるのは面白い。この音は生福自身の『内容の無い音楽会』というアルバムのミニ・ドラマ「うまかろう君」のBGMにも使われているのだが、現在CDは廃盤中。お相撲メタルや宇宙演歌などが入ったかなり面白いCDだっただけに再発が待たれる。

三縄一郎が作ったゴジラの鳴き声は動物の鳴き声にコントラバスの音を混ぜて加工しているらしいが、いまや怪獣の鳴き声のスタンダードである。うちにタカラの猫パンチならぬゴジラパンチのおもちゃ(ミニ・マジックハンドの先にぬいぐるみのフカフカしたゴジラの手がついている)があるが、これもそこからサンプリングされたサウンドであろう。


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Comments

色々ありますねぇ。ご紹介ありがとうございます。
本名徹次氏は、先日ベトナム国立交響楽団の指揮で聴きました。
私も北海道に縁があるので、さらに伊福部作品に愛着があるのですよ。

Posted by: yoyogi39 | November 23, 2004 at 11:16

>yoyogi39さま
こちらこそyoyogi39さまのエントリーがきっかけになったようなものです。
ご紹介されていた「オホーツクの海」はまだ聴いたことがないので、聴いてみたいものです。

Posted by: サンタパパ | November 23, 2004 at 22:43

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