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November 23, 2004

モーツァルトはなぜモテる?

nokogirisouさまの「右腕をきたえたい」のエントリーで知ったのだが、今月号の健康雑誌「壮快」「モーツァルトで耳鳴り、難聴、頻尿が治った!高血圧、リウマチ、不眠が速消えたと大ブーム」との特集があったとのこと。この手の健康雑誌の言うことをすべてまともに聞いていたら1日に100食ぐらい食べないと間に合わない(笑)と思いつつ、興味ある話題でCD付録つきということもあって買ってみた。

詳しい解説をすると本の全引用になるので省くが、モーツァルト曲にはストレスによって崩れた自律神経のバランスを戻す働きが大きいらしい。もちろん科学的に研究された臨床データが詳しく載っているわけではない。また、この手の話に多い「私はこれで治りました」という何人かの手記が掲載されている。

気になる付録CDに収録されている曲は5曲で以下の通り。モーツァルトの健康効果を研究している埼玉医科大学短期大学の和合治久教授が選曲しているらしいが、選曲の理由は明らかにされていない。また、演奏者のクレジットも一切なければJASRACのマークもない怪しさがなんともいえない雰囲気をもっている(笑)。

・ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 第2楽章
・ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 第3楽章
・セレナード 第7番 ニ長調 第4楽章
・ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 第3楽章
・12のドイツ舞曲 12番

実際のところ例えば騒音問題でもよく知られる低周波空気振動障害など、音が健康に及ぼす影響は確かにある。また音楽が心理的に及ぼす影響もまた大きい。宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」でも野ねずみの母親が、「兎のおばあさんも狸のお父さんもみみずくもゴーシュのセロを聴いて病気が治ったからうちの子も治してほしい」という場面も印象的だ。

このモーツァルト療法、事の真贋は不明だが、しかしモーツァルトはモテますな。モーツァルトを酵母に聴かせて(?)作った純米酒なども昔話題になった。こうなるとサリエリもびっくりだ。ローカルな話で申し訳ないが、千鳥屋のチロリアンの昔のCMはモーツァルトの銅像が映って、「モーツァルトは考えた」というナレーションだったように記憶している。ちなみに文明堂のCMはオッフェンバックの「天国と地獄」序曲だった。

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Comments

本当に、特殊効果系(?)はモーツァルトの専売特許みたいな感じですよね。気になったので調べてみたら、Amazon.comに同系統の企画CDを見つけました。監修も同じ方です。
それにしても、レビューが概ね好評なあたりを見ると、やっぱり効果が有るんでしょうか…。
個人的な体験から断言出来るのは、モーツァルトの「レクイエム」を聴きながら就寝すると、高い確率で恐い夢を見る、と云う事です(^^;
ハピネスとアンハピネスの落差が凄く大きい作曲家だな、と思います。

千鳥屋は母の郷里が同社発祥の町なので、馴染み深いです(笑)
チロリアンも千鳥饅頭も、爺ちゃん婆ちゃんに貰って食べたなあ…と、懐かしく思い出しました。

Posted by: Tando | November 24, 2004 at 02:03

トラックバックありがとうございます。本当にモーツァルトはもてますね。小林秀雄からしてそうなのだから、古くからの人気なのでしょう。でも私、実はこの雑誌の付録のCDの選曲には満足していません。これでは、モーツァルトベストにも劣るのでは。
 少なくとも、車の中でずっと聴いていて、体調がよくなった…という感じが得られないのです。
 ただ、これを聴きながら無性に映画「アマデウス」を見たくなり
ました。

Posted by: nokogieisou | November 24, 2004 at 11:57

>Tandoさま
情報、どうもありがとうございます。また1つ、エントリーを追加しました。
さすがに「レクイエム」は誰のでも楽しい夢は見させてくれないでしょうね(笑)。
チロリアンの地元がゆかりでしたか?なつかしいです(^^)。

Posted by: サンタパパ | November 25, 2004 at 07:14

>nokogieisouさま
こちらこそ、どうもありがとうございました。
昨日追加したエントリーに書いたように、なんか選曲が適当な気も(^^;。
『アマデウス』、なつかしいですね。あれがヒットしたのもモーツァルト効果でしょうか?(^^;

Posted by: サンタパパ | November 25, 2004 at 07:17

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自分はサラリーマン兼コントラバス(ウッドベース)弾きで弓も使うのだが、会社から帰宅後、深夜自宅(一応防音してる)にこもって練習しているときによく宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」を思い出す。楽器の練習は孤独なものなのだが、それは、音に向きあい、音から何かを学ぶために絶対必要な「儀式」なのだ。その時間の大切さをゴーシュは教えてくれる。今日は、この童話に登場する音楽を時系列に従って研究してみよう。 ... [Read More]

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