« 『世界の調律―サウンドスケープとはなにか』 | Main | 『the ミュージックセラピー』 »

December 15, 2004

フレクサトーン Flexatone

ft.jpg
変な形で変な音を出すという意味では代表的な打楽器のひとつ。音を聞けば、あの音だとすぐに分かるのは劇伴や効果音でとく使われているからであろう。おそらくフレキシブルに音の高さが変わるところからつけられた名前のように思われる。

板バネの端の部分を親指で押えて振ると、2つの振り子が板バネにあたって音が出る。親指での押え方を強くすれば無連続で高い音が出るので、その押え方で音程を変えながら振るのが普通の演奏の仕方。リズムを叩くことはあまりなく、主に効果音的な使い方をする楽器だ。音自体は不思議、不気味、ひょうきんさを現すのに適している。いきなり使うと結構注目を集める楽器でもある。ただし、これも多様しにくい楽器でもある。

丸い玉を支えている細い板バネの位置が近すぎても遠すぎても鳴りにくいので、意外にデリケートな楽器でもある。金属製ではあるが、収納時には別に扱った方が無難な楽器だ。

意外にもショスタコービッチやハチャトゥリアンなど近代のクラシックで使われてたりする。どういう起源の楽器であるのかはあいにく存じ上げないのだが、非常に興味がある。

ちなみに写真奥にあるのは玉がとれたこわれたフレクサトーン。これをどうするかというと、普通に使うように親指で板バネを押さえてステイックで叩いて音の高さを変化させるといった使い方ができる。これも効果としては面白く、思わぬところで壊れた楽器が役にたった格好だ。

|

« 『世界の調律―サウンドスケープとはなにか』 | Main | 『the ミュージックセラピー』 »

Comments

これ、フレクサトーンって言うんですね。
恥ずかしながら、正式名称は初めて知りました。

それにしても、サンタパパ様の楽器構造・演奏方法の解説は、いつもながら詳細で分かり易くて、衷心から感服してしまいます。
たとえ日頃馴染んだデバイスでも、かくも的確に伝達可能だろうか…と、我が身に置き換えて考え込んでしまいました。

それと、昨15日は偶然にもショスタコーヴィチを聴いて参りました(その所為で寝付けません(^^; )。
インプレッションを後日書く予定なのですが、その折には是非トラックバックさせて下さい。

よろしくお願い致します。

Posted by: Tando | December 16, 2004 at 02:13

>Tandoさま
パーカッションは普段名前を知る機会が少ないですから、知ってる人の方が稀だと思います。こういう機会に知ってもらって、もっとパーカッションが好きになってくれる人が多くなるといいなあと思ってます。私のせいいっぱいの下手な説明を理解していただけるとは、身に余る光栄です。
いいですね、生ショスタコーヴィチ。トラックバックはぜひよろしくおねがいします。

Posted by: サンタパパ | December 17, 2004 at 00:11

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53033/2279682

Listed below are links to weblogs that reference フレクサトーン Flexatone:

» バルシャイ/名古屋フィルの演奏会 [◎銀璧亭◎]
バルシャイのショスタコーヴィチと言うと、様々な事柄が連想されます。 彼が初演した交響曲第14番「死者 [Read More]

Tracked on December 18, 2004 at 22:46

« 『世界の調律―サウンドスケープとはなにか』 | Main | 『the ミュージックセラピー』 »