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December 19, 2004

『ベルリン・フィルと子供たち』 RHYTHM IS IT!

現在日本で順次公開中の『ベルリン・フィルと子供たち』を鑑賞。今年のベルリン国際映画祭特別招待作品で、ドイツではヒットしているドキュメンタリーだということだ。原題は『RHYTHM IS IT!』。

映画の内容は、ベルリン・フィルの企画で2003年2003年1月28日にベルリン・アリーナで、25ヶ国にわたる250名の8歳から20歳前半までの若者たちによってストラヴィンスキーの「春の祭典」を踊るといったイベントを作り上げていくドキュメンタリー。この若者たちのほとんどがまったくの素人でありながら、6週間の練習で本番の舞台に立つことになる。そのために振付家ロイストン・マルドゥームが彼らを諭しながら自信を持たせ、大切なことを気づかせるようにしていく様子が事細かに描写されていく。また、この企画を推し進めたベルリン・フィルの首席指揮者サイモン・ラトルが音楽について語る場面もしばしば出てくる。

ロイストン・マルドゥームとサイモン・ラトルによって紡ぎだされる言葉は、非常に含蓄の深い重みのあるもので、芸術・音楽・教育というものについていろいろと考えさせられた。ここのところ音楽療法についての興味ももったのだが、身体を動かす・リズムをとるという衝動は人間の根源的なものでもあり、その喜びを発見していくことは大変大事なことでもある。普通は変拍子も多く起伏も多い曲でもある「春の祭典」を素人を6週間の練習で踊らせるということは無茶だと思うのだが、適切な指導があればかえってあれだけ躍動感あふれる曲の方がよかったのかもしれない。ちなみに2004年は「ダフニスとクロエ」、そして2005年は「火の鳥」が予定されているそうだ。

面白かったのが、サイモン・ラトルの音楽との馴れ初めは3~4歳の頃のクリスマスに両親がドラムセットをプレゼントしてくれてそれに夢中になったことだという話。また、リハーサルでティンパニーとお手製のギロがクローズ・アップされるシ-ンがある。

一生懸命に取り組んだ先に見えるすばらしさを訴えかけてくる作品で、ぜひ多くの人に見ていただきたい映画だと思う。


『ベルリン・フィルと子供たち』

予告編

上映情報


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