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January 21, 2005

『Reich: Different Trains, Electric Counterpoint』

コメント欄にメセニーの件を書いていて急に思い出したのが、このアルバム。スティーブ・ライヒの1988年の作品、「デファレント・トレインズ」をおなじみクロノス・カルテットが、そして1987年の作品「エレクトリック・カウンターポイント」をパット・メセニーが演奏しているのがこのアルバムだった。

2作品ともに共通しているのはミュージック・コンクレートと同時に演奏をしていることである。のちの「City Life」などではサンプリングを使っているが、ここではテープをパレットに使って作ったものを基にして演奏をのせるようにしている。

最近では2000年にライヒ自身がアレンジしたオーケストラ版も出ている「デファレント・トレインズ」は、やはり大変に気持ちがいい。汽車の音と話し言葉がテープの中で使われているが、この言葉の持つ抑揚とリズムをモチーフとして、音楽にシンクロさせた状態が心地よさを生み出している。言葉のフォルマントと弦楽器のフォルマントがさほどかけ離れていないところも、その親和性を高めているのであろう。3部に分けた曲のタイトルをそれぞれ「アメリカ-第二次世界大戦前」~「ヨーロッパ-第二次世界大戦中」~「第二次世界大戦後」としているのにも注目したい。

「エレクトリック・カウンターポイント」はタイトルが必殺技みたいだが(笑)、こちらはあらかじめ10本のギターと2本のベースを録音しておいたものを再生しながらギターの演奏がかぶさるもの。マルチトラック・レコーダーをカラオケのバックにして演奏しているものといえばそうだ。この曲ではメセニーならではの美しさが充分に堪能できる演奏になっていた。


Reich: Different Trains, Electric Counterpoint / Kronos Quartet, Pat Metheny
Reich: Different Trains, Electric Counterpoint / Kronos Quartet, Pat Metheny


Steve Reich official site


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とても久しぶりにパット・メセニー・グループのコンサートに行ってきました。 @厚生年金会館大ホール。 大阪は昨日で21日22日は東京でやってるハズ! チケットまだあるのかな?今回もスゴかったですよー。 メセニーグループ独特の美しいメロディと心地よい...... [Read More]

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