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June 24, 2005

『円楽のプレイボーイ講座12章』

Recordとは文字通り「記録する」ことで、その時に録音されたものが将来まで残る。ものによっては 時代の記録にもあるのであろう。で、タイトルにあるCDのお話。

『円楽のプレイボーイ講座12章』。題名だけ聞くといかにもHOW TOものの本の様に思えるが、れっきとしたレコード(当時)だ。現在ではCDで再発売もされている。

あの三遊亭円楽師匠が若い頃のレコードで、内容は円楽師匠が極めて真面目に12章に分けてプレイボーイとはなんたるものかを語り、それに前田憲男のジャズが添えられているというもの。

例えば冒頭なぞはこうだ。


「プレイボーイたる君。プレイボーイたらんことを欲する君に円楽がしばしの時間をさくことにする。始めにはっきり言っておこう。プレイボーイの全ては女である。女、この世の中で君の全てを投げうつに値する唯一のもの・・・・・・そして目的は一つ。征服する為のテクニックは、僕が教えよう。あとは、君にまかせる。なぜならば、ベッドに入ってからは言葉を必要としないから・・・・・・」  (音楽「Sunny」スタート)


ぶはははははっ!!失礼ながら時代性もあって腹をかかえて笑ってしまったが、レコードでは12章にわたってこの名調子で三遊亭円楽師匠の徹頭徹尾真面目でシャレたお言葉が続く。さすがは噺家だけあってよどみなく心に響く声だが、声が若くともすぐに円楽師匠と判る声である。あの「笑点」の司会の円楽師匠である。いやあ、なんか笑うまいとしても口元が自然に・・・・・・。

ちなみに語られるテーマと曲目は以下のとおり。これらについて円楽師匠が真面目に語り、君をいっぱしのプレイボーイにしてくれるのだ。


1.第 1章 女 "サニー"
2.第 2章 ギャンブル "タブー"
3.第 3章 酒 "サマー・ワイン"
4.第 4章 ファッション "ブルージーンと皮ジャンパー"
5.第 5章 車 "ムスタング・サリー"
6.第 6章 セックス "モア"
7.第 7章 ダンス "ダンス天国"
8.第 8章 音楽 "貴女と夜と音楽と"
9.第 9章 スポーツ "ジ・イン・クラウド"
10.第10章 ビジネス "イエスタデイ"
11.第11章 話術 "サウンド・オブ・サイレンス"
12.第12章 エチケット "イパネマの娘"


アレンジとピアノは前田憲男で、さすがはアレンジの仕事人としては当代随一。黒っぽい感じの一味違うアレンジで、よく知られた曲を料理している。演奏は前田憲男とプレイボーイズ。バンド名までネーミング・センスがキラリと光る(爆笑)。パーカッション的には、左チャンネルのタンバリンが音的にもリズム的にも浮いてるような感じなのが、ちょっと気にはなったが。


前田憲男とプレイボーイズ
・前田憲男(ピアノ)
・沢田駿吾(ギター)
・村岡健(テナー・サックス)
・伏見哲郎(トランペット)
・原田政長(ベース)
・日野元彦(ドラム)


プレイボーイとしてイッパツ、キメたい君には正に必聴のアルバムといえよう。松岡きっこのジャケット写真だけでも買う価値があると思う人もいるのでは。

「そして、最後に一言、プレイボーイたる君に言っておこう。僕は人に裏切られたことはない。なぜならば人を信用したことがないから」


円楽のプレイボーイ講座 12章
円楽のプレイボーイ講座 12章


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Comments

このレコードのことを知ったときは、あの今や「馬顔」で笑点の司会の人というイメージの円楽師匠はこんなひとだったのか!と驚きました。

松岡きっこ、美人ですね!私の印象ではもう子どもの頃から「クイズ番組等に出てくる顔のえらい濃い女性」でしかなかったのですが・・・。この人はハーフなんでしょうか。
画像検索したらこんなの出てきました。
http://www.etcrec.co.jp/museum/2002.01.htm

セクシーアイドルとかそういうのだったんでしょうか・・・?

Posted by: kawahara | June 24, 2005 at 20:18

ぎゃはははは、なんたる素晴らしいチョイス(笑)

「円楽の」

「プレイボーイ12章」
との間に、ものすごく深い溝を感じてしまうタイトルですね。
絶対に接着不可能なもの同士を、無理やり紐で縛ってひとつにしたような。

本人はずいぶん以前から、プレイボーイをもって任じていたらしいという噂は聞いたことがありましたが、こんな証拠があったとは。

安藤昇がもしこのレコードを聞いたら、円楽は彼に殴られてしまうかもしれません(笑)

Posted by: 猫パンチ | June 25, 2005 at 19:25

>kawaharaさま

一応、裏ジャケットにも気取った円楽師匠の若き写真がごく小さく載っていますが、気取っていても今の円楽師匠を十二分に髣髴とさせる写真です(笑)。
松岡きっこが活躍していた1960年代後半は私はよくは知りませんが、そういう位置づけだったんじゃないでしょうか。「キイハンター」なんかに出ていたような。松竹の『吸血鬼ゴケミドロ』に続く怪奇恐怖映画第二弾の『吸血髑髏船』に出演して、男性には「眼福」な格好をされているというお話は聞いています。

Posted by: サンタパパ | June 26, 2005 at 00:03

>猫パンチさま

猫パンチ師匠あたりがお気に召しそうなレドードだと思いました(笑)。真面目に作っているだけに壮大なギャグになっているというところがなんとも(笑)。当時は「星の王子様」とか「噺家のプリンス」と呼ばれていたそうですけど(^^;。
これを聞いてプレイボーイになった人が何人いるのか気になるところです(笑)。一応、CDの解説を書いてる横山剣(クレイジー・ケン・バンド)は影響を受けて日吉駅に立っていたとか(^^;。

Posted by: サンタパパ | June 26, 2005 at 00:07

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