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June 25, 2005

『大橋巨泉 プレー・ボーイ入門』

昨日紹介した『円楽のプレイボーイ講座12章』は1968年の暮れに出たアルバムであるが、その前の年の夏に出たのがこの『大橋巨泉 プレー・ボーイ入門』。「プレイボーイ」ではなく「プレー・ボーイ」である(笑)。実はこの頃、海外では「HOW TOもの」のナレーション・レコードが流行っていたらしい。『ケンタッキー・フライド・ムービー』なんかでもネタにされていたから、それなりに広まったものだったのだろう。そして日本ではこの『大橋巨泉 プレー・ボーイ入門』が口火を切って、前田武彦、三遊亭小円遊、三遊亭円楽などが同様のレコードを出したといういきさつらしい。

大橋巨泉といえば古くからのジャズ・ファンには知られているが、早稲田大学の在学中から雑誌のジャズ評論やレコードのライナー・ノールを書くようになって学校を中退してそういう世界に入ったとういう経緯がある。このレコードでもジャズのスタンダードをバックにナレーションをかぶせたものになっているが、実はそのスクリプトの内容が所謂「プレー・ボーイ」について語っている訳ではない。そういう意味では「看板に偽りあり」ではあるが(笑)、大橋巨泉がDJのジャズ番組を聴いているようなイメージである。ただしここではあの豪快な喋り方ではなくかなり抑えた喋り方で、かえってそれがおかしい(笑)。

「私はカーテンを開けたくない。
 カーテンを開けると夜が逃げてしまう
 私は窓を開けたくない
 窓を開けるとあなたのぬくもりが逃げてしまう」

なんてセリフを聴いていると、いつ「ウッシッシッシッ」と豪快な笑いが聞こえてくるんじゃないかと思ってしまう(苦笑)。

ちなみに演奏は八城一夫とオールスターズ&シャンブル・サンフォネット・ストリングス。極めて正統派のジャズを演奏している。八城一夫は1991年にお亡くなりになったが、日本のジャズ・ピアニストの草分けといえる存在で本当に惜しい方を亡くしたと思う。

ところでこのようなレコードの購買層ってどういう人たちだったのか、非常に気になるところである。


大橋巨泉のプレー・ボーイ入門
大橋巨泉のプレー・ボーイ入門


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Comments

円楽よりは、まだ理解できる人選ですが……と書いて思ったんですが、こういうレコードは、巨泉や円楽が出したくて出したのか、それともレコード会社が
「円楽でいこう」「巨泉でいこう」
と決断したのか、そのあたりが非常に気になりますね。
「何でもいいから出しとけ」
って線もありそうですが(笑)

購買層は、当時の巨泉の立ち位置(娯楽案内人的な)を考えると、大学生とか社会人になりたての人とか、「麻雀を覚える年頃の男」あたりを狙ってたんじゃないかと思われますな。

Posted by: 猫パンチ | June 26, 2005 at 23:08

チビおりがみから見ると円楽師匠や巨泉さんは父親よりちょい若いくらいの「立派な大人の男の人」に見えましたです。
笑天にしてもゲバゲバ90分にしてもチビの頭には高度すぎて、それでもY君との話題についていきたくて・・・。(健気な少女だったので)
夜更かしをしかられながらも、「夜のヒットスタジオ」とかもしっかり見てました・・。

Posted by: おりがみ | June 27, 2005 at 22:35

>猫パンチさま

こういうのはどうもレコード会社主導で行われていたような気がします(独断)。
「今、向こうではHOW TOもののレコードが流行っているそうですよ」
「よし、うちも出そう。売れそうなタイトルは・・・・・・、そうだな、プレー・ボーイ入門なんてどうだ?巨泉か円楽あたりに交渉してこい」
とか、ありえそうです。
実は「何でもいいから出しとけ」だったりして(^^;。
現在のCDはほとんどがネタ的な購買層でしょうな(^^;。1%ぐらいは本気でプレー・ボーイを目指す人もいるかもしれませんが(^^;。

Posted by: サンタパパ | June 28, 2005 at 00:00

>おりがみさま

大橋巨泉は体格も立派で声も大きく、堂々としてましたからねえ。「巨泉前武のゲバゲバ90分」はよく見ていました。あの番組や、「シャボン玉ホリデー」などが今の私の礎のひとつになっている気がします。
「11PM」は親は見ていましたが、私には見せてくれませんでした(^^;。

Posted by: サンタパパ | June 28, 2005 at 00:04

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