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June 26, 2005

『みんなでカンツォーネを聴きながらスパゲッティを食べよう』

ナレーション入り企画アルバムの3枚目は1971年の怪作、伊丹十三(当時伊丹一三)の『みんなでカンツォーネを聴きながらスパゲッティを食べよう』である。

この面妖なタイトルは、1968年のエッセイ『女たちよ!』に収められた文を中心に構成されたスクリプトに基づいて、女優の高梨木聖を聞き手に配したレコード。聞いた感じはFMでの「日曜喫茶室」を思わせるような印象。終始リラックスした会話(というよりはほとんどが伊丹十三の語りかけ)が続く。時代的にまだスパゲッティ自体が今のような本格志向で広まってない時代でもあった。

ひとしきり話があった後の音楽は大野雄二がバックを務め、アルマンド・ロメオが歌う曲が挿入される。イタリア語で歌うこと=カンツォーネなのでタイトルがそうつけられているが、サウンド的には古典的カンツォーネではなく、ボサ・ノバ風のものや、ジャズ=ロックを感じさせるいかにも大野雄二らしい小洒落たサウンドになっている。

曲と話のテーマは以下の通り。


1.第1章 スパゲッティは「炒めうどん」ではない 「セレナータ・カプリ」(Serenata Caprese)
2.第2章 スパゲッティの正しい作り方 食べ方は 「恋の病」(Malatia)
3.第3章 牛肉は「うま?」というおかしな話 「糸」(Un Filo) 
4.第4章 目玉焼きの食べ方 「そっと、そっと、そっと」(Zitto Zitto Zitto)
5.第5章 スパゲッティ・ソースの作り方 「ジプシー娘」 (Zimgrella)
6.第6章 イタリア料理は家庭の味 「いつまでも」 (Itsumademo)


今ではこういうCDが発売される土壌はないと思われるだけに、貴重な記録かもしれない。


みんなでカンツォーネを聴きながらスパゲッティを食べよう
みんなでカンツォーネを聴きながらスパゲッティを食べよう


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Comments

「炒めうどんではない」。
力強くていいですね(笑)
まだグルメという言葉も浸透してなかったような時代から、食通ぶりを発揮していた氏だけのことはあります。

いまこういうCDの発売を許されるのは、森繁久彌や丹波哲郎ぐらいかもしれません。
丹波哲郎だったら買うなぁ(笑)

Posted by: 猫パンチ | June 26, 2005 at 23:14

>猫パンチさま

時代的に炒めうどん的な扱いだったんでしょうね(笑)>スパゲッティ。グルメで洒脱な表現はもとより、声や喋り方もなかなかでした。
ところで、カップ焼きそばって焼かないのに焼きそばなんですねえ(^^;。
丹波哲郎!!えらいもの、出してきはりますなあ(笑)。私も買いそうです。「丹波哲郎の霊界でドッキリ」みたいなCDにもなりそうですけど(^^;。

Posted by: サンタパパ | June 28, 2005 at 00:07

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