『復刻!ビンテージ・ギター・スコア40選』
最近はあまりクラス・マガジンも買わなくなったので、書店でたまたま見かけて狂喜したのがこの1冊。過去のギター・マガジンに掲載されたスコアの中から40曲を再録して1冊の本にしたものだ。
ギター・マガジンやキーボード・マガジンといえば、ウリの1つがその時のヒット曲の楽譜と歴史に残るロックやポップスの名曲のビンテージ・スコアとして載っていること。複数弦の楽器は一切触ることまかりならぬ私でも、いいスコアが載っている時にはギター・マガジンを購入したことが何度かある。たとえフル・スコア形式で載ってはいなくても、コードが振ってあるだけでも大変ありがたい。1980年末の創刊以来、掲載された約1000曲の中から40曲が200ページの本になっているからお得感は高い。
収録曲は以下の通り。
Ready to fly(高中正義)
キャプテン・フィンガーズ(リー・リトナー)
ペグ(スティーリー・ダン)
ロザーナ(TOTO)
セパレイト・ウェイズ(ジャーニー)
ミスター・クロウリー(オジー・オズボーン)
デキシー・チキン(リトル・フィート)
ハートブレイカー(グランド・ファンク・レイルロード)
いとしのレイラ(デレク&ドミノス)
ホテル・カリフォルニア(イーグルス)
スキャッターブレイン(ジェフ・ベック)
ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル(ガンズ・アンド・ローゼズ)
ハイウェイ・スター(ディープ・パープル)
ロクサーヌ(ポリス)
哀しみの恋人達(ジェフ・ベック)
ライク・ア・ハリケーン(ニール・ヤング&クレイジー・ホース)
迷信(ベック・ボガート&アピス)
21世紀の精神異常者(キング・クリムゾン)
レニー(スティーヴィー・レイ・ヴォーン)
デフィニットリー・メイビー(ジェフ・ベック・グループ)
SMOKY(PSYCHEDELIX)
ドリーム・オン(エアロスミス)
悲しみのアンジー(ローリング・ストーンズ)
哀愁のヨーロッパ(サンタナ)
ルーム335(ラリー・カールトン)
チェンジ・ザ・ワールド(エリック・クラプトン)
ホワイト・ルーム(クリーム)
スウィート・ホーム・シカゴ(ロバート・ジョンソン)
クロスロード(クリーム)
トゥ・ビー・ウィズ・ユー(MR.BIG)
キラー・クイーン(クイーン)
レッド・ブーツ(ジェフ・ベック)
レモン・ソング(レッド・ツェッペリン)
バック・イン・ブラック(AC/DC)
ウォーク・ディス・ウェイ(エアロスミス)
アメリカン・バンド(グランド・ファンク)
ジョニー・B・グッド(チャック・ベリー)
蒼き風(ジェフ・ベック)
スカットル・バッティン(スティーヴィー・レイ・ヴォーン)
パリの散歩道(ゲイリー・ムーア)
なんだか青春時代が走馬灯のように流れてしまいそうだ(笑)。それぞれの曲に採譜者の解説がついていて、これがまた感慨深い。
そして嬉しいことが2つ。ひとつは巻末に「創刊号~2005年7月号の掲載スコア・リスト」があるのだが、愛読者カードに「復刻してほしい楽曲は?」というアンケート項目がある。もうひとつは今月末に『復刻!ビンテージ・ピアノ・スコア30選』というキーボード・マガジンからによる姉妹版がでること。こちらはどういうわけか模範演奏CD付らしい。楽しみである。
あと、特別企画としてギター・マガジンのインタビューから「GM特選!名ギタリスト語録」という一言抜粋があるが、これが結構笑える(笑)。
リッチー・ブラックモア「自分のオリジナリティを確立する一番の早道はこれだね。とにかく技を盗め。」
アルバート・コリンズ「アンプのボリュームはいつだって12を期待して10まで上げるんだ(笑)!」
カート・コバーン(あなたにとってギターという楽器は、どういうものですか?という質問に)「うーん、死んだ木」
ジェフ・ベック「僕だって毎日練習を欠かさないよ。時にはそれが5分以上に及ぶこともあるんだ(笑)!」
イングヴェイ・マルムスティーン「よく”あなたのアルバムはどれも同じに聴こえますね”って言われることがあるけど。そういう奴には”オマエは音痴だろう”って逆に聞き返してやりたいぜ」
等々、他にも面白い一言が色紙のように書かれている。25年の豊富なインタビューの中からセレクトされた金言とも言えるだろう(笑)。
Comments
どっひゃ~!!これまたよだれジュルジュルなラインナップではありませんか!
私も青春時代(←今も青春してますから、念のため (^^ゞ)の記憶が甦ってきましたよ。
(BON JOVIやVAN HALEN、DOOBIE BROTHERSが入ってないのは以外な感じもしますが)
天才、奇才たちの名言集も興味深いですね。
長嶋茂雄と同類になってますよ(笑)。
云うことが違います。
Posted by: トラのシッポ | July 22, 2005 at 01:20
ギターは死んだ木・・・
昔働いていた会社はもともとが木材の問屋さんだったんです。「木は切られた後も生きてるんだよ」「建築物になっても息をしてるんだよ」と取締役がうっとり語ったのが記憶鮮明です。ギターになった木も、多分生きてるとおりがみは思います。
Posted by: おりがみ | July 22, 2005 at 10:42
>トラのシッポさま
いやあ、本当にこれまたよだれジュルジュルなラインナップでした。VAN HALENやDOOBIE BROTHERSは「創刊号~2005年7月号の掲載スコア・リスト」にあったので、続刊がでるようでしたら可能性はあるかもしれませんね。
天才、奇才たちの名言集はもう本当、天才、奇才って感じです(笑)。長嶋茂雄はミュージシャンをやっても向いていたのかもしれません(半分マジ)。
Posted by: サンタパパ | July 22, 2005 at 23:16
>おりがみさま
木は加工しても息をしていますし、だんだんなじむように変化もしますよね。ネックなんかも反らないようにとメンテナンスにも楽器をかわいがる心が必要です。コンガの胴の木も生きていますよ。
あの言葉はいかにもニルヴァーナのカート・コバーンらしいと思います(苦笑)。
Posted by: サンタパパ | July 22, 2005 at 23:20