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August 23, 2005

ロバート・A・モーグ博士を偲んで

シンセサイザーの父とも呼ばれたボブ・モーグことロバート・A・モーグ博士が8月21日、ノース・キャロライナの自宅で脳腫瘍により、71歳で永眠。故人に哀悼の意を表して、謹んでご冥福をお祈りしたいと思う。

シンセサイザーの父、ボブ・ムーグ氏が死去


私はこれまでに何度か書いたように、冨田勲がモーグ・シンセサイザー(当時はmoogはムーグ・シンセサイザーと言われた)を駆使して作ったRCAのレッドシールから出ていた一連のアルバムを聞いていなければ、シンセサイザーを扱おうと思わなかっただろうし、そうすれば寡黙で内気な読書少年が音楽をやることにはならなかっただろう。間接的にはロバート・A・モーグ博士がいなければ、今の私はいなかったと思う。シンセサイザーという音楽の可能性を広げた楽器を作り出し、育てた博士には多くの感謝と共に惜しみない賛辞を送りたい。

博士が生み出し育てた芽は大きく花咲き、この先もその子供たちが音楽を豊かにしてくれるものと信じている。
博士が亡くなったことは大変悲しい出来事だけれど、どうか天国で安らかに眠ってほしい。

Bob's Body Leaves Us


【モーグ関連記事】


映画『moog-original film soundtrack』

映画『moog』 2月に国内で公開

『moog』

『moog』(かたすみの映画小屋)

MOOG
MOOG


【シンセサイザー関連】

ボクのシンセサイザー・クロニクル

[1] 【モノフォニックの時代】

[2] 【ポリフォニックの時代へ】

[3] 【デジタル化の波】

[4] 【サンプリングの登場】

[5] 【リズム・マシンなど】

[6] 【そして現在】


【追悼特集】

『スイッチト・オン・バッハ』ワルター・カーロス
『月の光~ドビッシーによるメルヘンの世界』冨田勲
『展覧会の絵』エマーソン・レイク&パーマー
『イエスソングス』イエス
『クラフトワーク』クラフトワーク
『フェードラ』タンジェリン・ドリーム
『幻想惑星』ジャン・ミッシェル・ジャール
『惑星』冨田勲
『イエロー・マジック・オーケストラ』イエロー・マジック・オーケストラ

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Comments

明かに一つのシーンを作った人でした。
合掌。

Posted by: tonbori | August 23, 2005 at 21:54

本日付の訃報記事に接して驚きました。
謹んで哀悼の意を表したいと思います。

個人的には非常に疎かった分野の人物ですが、サンタパパ様とのご厚誼の賜物で、随分と啓蒙頂きました。

訃報が残念でなりませんが、まがりなりにも同じ時代に同じ空気を吸ったという実感が残ったのは、偏にサンタパパ様のお陰だと思います。

Posted by: Tando | August 23, 2005 at 23:55

 サンタパパさんのブログでモーグ氏についていろいろと教えていただいたばかりでしたのに、残念ですね。謹んで哀悼の意を捧げたいと思います。
 レンタル屋さんで映画Moogを見かけないので、これを機会にNHK衛星あたりでやってくれると嬉しいのですが。

Posted by: ゆうけい | August 24, 2005 at 13:18

>tonboriさま

モーグ博士については思い入れが多くてこのニュースにはしばらくは茫然自失でした。私の大変好きなキーボード・プレイヤーの新澤健一郎さん(http://cat.zero.ad.jp/shinzawa/)も同じような気持ちだったと思います。
今はご冥福をお祈りするのみです。

Posted by: サンタパパ | August 25, 2005 at 00:26

>Tandoさま

私も訃報に接してしばらくはどうにも気持ちの持って行きようがない悲しみに暮れました。

同じ時代の空気を吸ったという体験は貴重なのかもしれませんね。過去の偉人の方々とどれだけ同時代にいたかったと思ったことか。

モーグ博士に感謝しています。

Posted by: サンタパパ | August 25, 2005 at 00:28

>ゆうけいさま

ゆうけいさまが好きな音楽にも、よくモーグ・シンセサイザーは使われていますもんね。

映画『moog』はNHKあたりだと、多分やってくれるよな感じの映画です。『テルミン』もあれだけ話題になったので、見ることの出来る機会は遠くないのでないでしょうか。

Posted by: サンタパパ | August 25, 2005 at 00:30

映画を観る日を心待ちにしてて、映画の中で元気に太鼓の達人をやってはるお姿を拝見して、素晴らしいお話を聴いたのに‥‥
でも、少しでも同時代に生きられたことを感謝します。
また、映画、絶対に観ます。

心より御冥福をお祈りいたします。

Posted by: trop* | September 01, 2005 at 13:19

>trop*さま

おひさしぶりです。
trop*さまのblogを知ったのもモーグ博士がきっかけでした。
DVDは映画では見られない特典映像を見ることが出来ましたよ。
あとちょっと追悼特集は続ける予定です。

Posted by: サンタパパ | September 01, 2005 at 22:29

こんばんは。
トラックバックありがとうございました。

MOOGシンセは買えませんでしたが、KORGのMS10など購入したり、ジャンルを超えていろいろな音楽を聴いたり。シンセの回路は作りませんでしたが、仕事でアナログ回路の設計に携わったり、間接的に私も多大な影響を受けました。

私もご冥福をお祈りします。

Posted by: nobumassa | September 04, 2005 at 01:08

TBどうもありがとうございます。当時私の愛読書だった「初歩のラジオ」という本にムーグシンセサイザーが特集されて、興味を持って聴いたのが「スイッチト・オン・バッハ」と「月の光」どちらもインパクトありました。当時の「スイッチト・オン・バッハ」は正直今聴くといかにもチャチなんですが、でも時代のリアリティがあるように思います。その後にシンセサイザーを使った色々な試みがされましたが今ひとつどれも成功していないように思われますがいかがでしょう。現在の音楽シーンではなくてはならないシンセサイザーですが、やや諧謔的なYMOで存在感を強く感じましたが今は多くの楽器のうちの一つ、ヘタをすれば道具になりつつある昨今、まだこの楽器は人類には早かったのかななんて思ったりもします。今後本当に素晴らしいこの楽器のための作品ができることを祈っている一人です。今後ともよろしくお願い致します。ちょっとくどいですが、3つTBさせてください。

Posted by: yurikamome122 | September 04, 2005 at 18:22

>nobumassaさま

nobumassaさまもKORG MS-10を持っておられましたか。私も「ボクのシンセサイザー・クロニクル」(http://santapapa.cocolog-nifty.com/blog/cat1897068/index.html)にあるように、初めて買ったシンセサイザーはKORG MS-10でした。シンセサイザーの発展と同時代に生きて、その変わっていく様を見れたのは貴重な体験だったと思っていまし、大きな影響をうけました。

Posted by: サンタパパ | September 06, 2005 at 20:13

>yurikamome122さま

トラックバックとコメント、どうもありがとうございます。こういうトラックバックは大歓迎です。

やはり『スイッチト・オン・バッハ』と『月の光』はシンセサイザーを語る上でどうしても外せないアルバムですね。今、追悼特集としてクラフトワークなどのアーティストを採り上げていますが、彼らのアルバムもそれなりにインパクトはありましたし、現代の音楽にいろんな影響を与えていると思います。

現在では氾濫しているがために目立たない使われ方になったのと、本来のシンセサイザーの楽器としての存在意義がおろそかにされているきらいがありますが、その反面定着してきたということもいえると思います。

こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。

Posted by: サンタパパ | September 06, 2005 at 20:19

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