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October 30, 2005

阿妹(張惠妹) in 第二回日中友好歌謡祭

10月29日は昼間に東京フォーラムから歩いて2分のところにある場所で友人の結婚披露宴(これがまたとてもいい雰囲気で、非常に楽しい結婚披露宴であった)で17:00前まで飲んで、18:00から東京フォーラムで行われる日中友好歌謡祭を見に行った。

お目当ては出演者の一人、阿妹(アーメイ)こと張惠妹(チャン・ホェイメイ)。中国圏では絶大なる人気を誇る台湾の女性歌手で、特にそのすばらしい歌のうまさには定評がある。私が阿妹を知ったのは、1999年のクリスマス・イブにSOCKSでTOKYO FMホールにて台湾大地震チャリティーコンサートを行った時に、ABYSSこと小林優美さんが歌う曲のバックを務めた時。小林優美さんは台湾で阿妹の曲を知って大きく気にいって、この日はアルバム『我可以抱[イ尓][口馬]愛人』から「我可以抱[イ尓][口馬]」と「別在傷口灑鹽」を歌った(ちなみにその時のドラムが冒頭の結婚披露宴の主役(笑))。リハーサルを通じて私も阿妹が大変気にいって、早速HMVでCDを購入。それ以来、だんだん買い揃えて現在も大好きな歌手の一人である。ここだけ見ていると私は現代音楽とラテンとブラジルとイロモノCDの人みたいだが(笑)、台湾の中華ポップスも割と好きなのだ。

日中友好歌謡祭は中国中央電視台(私がハマっている金庸ドラマの『射雕英雄伝』『笑傲江湖』などを作っているところですな)の「同一首歌」という番組の日本公開録音にあたるらしく、昨年2月にNHKホールで第一回の好演が行われて艾敬(アイ・ジン)やジョー山中などが出たらしく、今年の頭にBSで放送したのを友人から見せてもらったことがある。今回も10人以上の日中のアーティストが番組の公開録音のために東京フォーラムに集まって出演するといった趣向だという。

現地に18:00前に着いたところ、サウンド・チェック(リハーサルと言っていたが、当日急にあわせるものがなければリハーサルではないであろう)が押しているということで、18;00になっても中へは入れない。主催者側からの待っている人への説明は一切なく、私の待っていた扉前でも怒号が飛び交う。待つのはキューバで慣れたとはいえ(苦笑)、本来説明および入場可能時間を示すのは主催者の義務でしょうな。このあたり、日本でもまだまだそれができない頭の悪い人が多い。

入場できたのが18:10頃。演奏のスタートが18:30。いろいろと不満はあったが割と楽しめた好演だった。

阿妹が出たのは実質的なトリに当たる、最後から1つ前。登場するなり観客は全員総立ち。歌ったのは「姐妹」、「聽海」、「站在高崗上」の3曲。どれもFoward Musicに在籍時の古い曲ばかりで、どちらかというとその時代の曲の方が好きな曲が多いので、非常に嬉しかった。また、タイプの違う3曲だったのもいい。阿妹は黒のセクシーな衣装で、ライブ・ビデオで見たようにステージの上手から下手まで動きながら、熱唱してくれた。

司会を交えたインタビューでは、日本の盆踊りが好きだということで「東京音頭」の一節を披露。オオウケ。阪神ファンとしては、ぜひとも次回は「阪神タイガースの歌(六甲颪)」を憶えてほしいものだったりして(苦笑)。

他にも映画出演作は『拳神』『SPY_N』で見たことはあるものの、歌は初めて聴く王力宏(ワン・リーホン)はすばらしくて気に入った。また「涙そうそう」、「さようならありがとう」を歌った夏川りみは、ピアノ、パーカッション、古箏のバック・バンド入りで歌っていた。パーカッションの佐藤唯史のコンガと固定タンバリンを中心にしたセンスのいいバッキングが気持ちいい。酒井法子もなつかしい曲で「碧いうさぎ」を披露。これも嬉しかったことのひとつ。

残念だったのはまず音響。いろんなアーティストが入れ替わり現れるし、海外からのアーティストも多いので基本はバックの音はテープによるもので、言わば大カラオケ大会。これはまあ仕方ないことではあるが、そのあたりを考えた会場向けの音作りになってなかったこと。おそらくテレビ放映時のためを考えてのPAだったのだろうが、会場向けにはカラオケバックの音が小屋の特性を考えたイコライジングになってなく、歌の音とバックの音がかなり遊離して聴こえたのが悲しい。特に夏川りみのようにバンドがバックに入ると、そのカラオケの音響との差が浮き彫りにされて残念な思いが深く残った。

阿妹の場合は3曲中2曲がアルバムではフェード・アウトの曲だったのだが、CDのリズム・トラックをそのまま使ったようでステージでも曲の終わりはフェード・アウト。これなんか、今はスタジオを使わなくても数万円の民生機器でちょっと工夫すればイントロとつなげるなどして半日もあれば簡単にエンディングが作れるのに、阿妹のスタッフの気の効かなさが非常に残念。

あと、これは向こうの方の演出なのかテレビ向けなのかは判らないが、曲間、場合によっては曲中でも左右に取りつけられたピン・スポット(俗に言うメツブシ)が会場に向けて照射されて、非常にまぶしい不快感があったこと。慣れなのかは知らないが、好きではない。

がっかりだったのが、やはりCDを全部持っていて阿妹とともに見るのを楽しみにしていた斯琴格日楽(スチングリラ)が出なかったこと。見たかった。

ともあれまた機会があれば見に行きたいフェスティバルではある。


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